その他

下北半島の鉄道遺構探訪(4結)大畑線

2010年9月26日
By hayashi
下北半島の鉄道遺構探訪(4結)大畑線

下北半島連載の4回目(最終回)です。 大畑線(下北交通)に関しては、保存運転が続けられていることがよく知られており、改めて紹介するまでもないかもしれませんが、近況について触れておきます。 大畑駅は、保存が行われていることもあって、ほぼ原型をとどめています。駅もバスターミナルとして使われています。市内の道路標識も「大畑駅」の表示が残っています。バス路線は大湊/下北と大畑、さらに下風呂を経て大間を結ぶ路線が主です。また、下北と野辺地を結ぶ路線もあり、地方のバスとしてはかなり健闘しています。下北の交通へのコミットメントとして、南部縦貫鉄道進出の話もあった大畑線の経営に乗り出したのが、1985年7月。その後15年の運行を続けた実績は高く評価されてよいと思います。2001年4月1日で廃止になっています。 バス交通は全国どこでも厳しいです。下北交通もがんばっているものの、大畑駅は閑散としており、数台のタクシーが時折到着するバスの客待ちをしていました。駅には係員が配置され、定期券の販売や、鉄道グッズの販売を行っていました。 線路の遺構は急速に消えつつあり、特に下北-田名部のむつ市内はかなりわかりにくくなっていますが、大畑付近ではまだ路盤が残っています。国道(旧道)を乗越える橋梁は往時のまま残されています。   下北半島とはいえないかもしれませんが、野辺地からはもう一本線路が延びていました。1997年に休止の後、2002年に廃止になった南部縦貫鉄道です。1962年に開業し、当初は千曳から分岐していましたが、東北本線の複線化にともなう経路変更で、国鉄から旧線を譲り受け、1968年から野辺地に乗り入れました。私は1974年に乗る機会がありました。 今回、天間林、千曳付近を車で走りましたが、痕跡を見つけるのは困難でした。やはり時間的制約が大きかったです。もう一度時間をたっぷりとって訪問したいです。ただ、36年前に訪問したときのイメージと異なり、道路も整備され、都市近郊のような感じになりつつあります。人口20万人以上の八戸や三沢の郊外の延長のような印象です。新幹線の七戸十和田駅が開業すればさらにこの傾向は加速するでしょう。野辺地駅の防風林は昔のままでした。 (昔の写真がスキャンできたら追記します)     参考文献寺田裕一(2007) 「下北交通大畑線」「南部縦貫鉄道」、『私鉄の廃線跡を歩くI(北海道・東北編)』 pp.142-145、pp.150-153、,JTB村田正博(2004) 「下北交通大畑線」、宮脇俊三編『鉄道廃線跡を歩くX』 pp.52-53, JTB          
Read more »

Posted in その他, むかし話, 旅行, 研究 | No Comments »

下北半島の鉄道遺構探訪(3)大畑森林鉄道

2010年9月18日
By hayashi
下北半島の鉄道遺構探訪(3)大畑森林鉄道

大畑から薬研温泉、奥薬研温泉、さらにその奥へとかつては森林鉄道が延びていました。青森県はいうまでもなく、ヒバやスギの産地で、明治時代後半から下北、津軽の両半島、白神山地などに森林鉄道網が張り巡らされていましたが、1960年代になると一斉に姿を消してしまいました。 大畑森林鉄道の遺構は、奥薬研温泉付近に残されています。「修景公園」という施設から数十メートル、大畑川を渡ったところに線路跡が残っています。まだしっかりしていて、今でもトロッコが走れそうです。 線路が残っている区間はとぎれとぎれですが、1キロ以上あります。 周辺はヒバの試験林で、森林浴のための周回コースになっています。   小さな沢を超える橋の上のレールはすでに撤去されていますが、枕木、橋桁は現役時代そのままで残されています。ただ、この区間は、当時は本線ではなく、沢筋に入っていく支線(西之股支線)の一部だったようです。 薬研温泉までの区間は川を挟んで道路の対岸になっているようですが、残念ながら時間の関係で探訪することはできませんでした。大畑川右岸の本線側から左岸の支線側に入るためには、大畑川を越えなければなりませんが、その橋梁の遺構も残っています。立ち入り禁止、かつ木々が生い茂っていますが、赤く塗られたしっかりした構造の橋梁を垣間見ることができました。 奥薬研温泉から奥にも線路は延びていたようですが、現在並行する道路は災害のために通行止めになっており、入ることはできませんでした。   参考文献 岡本憲之「大畑森林鉄道」(1997)、宮脇俊三編著(1997)『鉄道廃線跡を歩く』、JTB pp. 44-47
Read more »

Posted in その他, むかし話, 研究 | No Comments »

下北半島の鉄道遺構探訪(2)大間線その2

2010年9月13日
By hayashi
下北半島の鉄道遺構探訪(2)大間線その2

大畑から下風呂までの間は、ところどころに朽ちかけた鉄道遺構が残されています。 まず、下風呂から10キロほど大畑によりにある赤川に残されているコンクリート橋梁です。このまま未完成の姿をとどめてきたのか、それとも残りの部分は取り壊されてしまったのかはわかりません。 赤川からさらに大畑よりにも小さな遺構が国道沿いに残されています。 赤川と大畑の間には木野部(きのぶ)という峠(山がそのまま断崖となって海の落ちる場所)があり、現在の国道は九十九折で乗り越していますが、この区間は鉄道トンネルが掘削され、かっては道路としても使用されていたそうです。時間がなくて、残念ながらこのトンネルを確認することができませんでした。 下風呂につぐ大きな遺構としてのこっているのは、大畑から3キロほどの地点にある、二枚橋橋梁で見事なアーチが連なっています。付近に防災拠点となっている広場があり、ここに駐車してゆっくり観察することができました。観光資源として活用することも可能ではないかと思います。 ただ一方で老朽化もかなり進んでいるようでした。下風呂のように完全に整備されていれば長期保存も可能でしょうが、オリジナルの姿は失われてしまいます。一方で二枚橋のようにオリジナルの姿をとどめているのは大変貴重ですが、長期的な保存や地元の方との調整が難しいでしょう。   「もし、大間線が開通していたら」という”歴史のif”を考えてみるのも楽しいです。もし、1943年頃に大間線が開通していたら、たぶん、戦後、貨物は無理としても旅客輸送ルートして、野辺地-下北-大間-函館が注目されていたでしょう。大湊線は線形がよいので、その気になれば高速運転が可能です。野辺地から1時間30分前後で大間に到着し、そこからフェリーで1時間40分となれば、青函ルートより1時間以上短縮できていたはずです。そうなると、青函トンネルの時間短縮効果の便益計算にも影響を与えていたはずで、もしかしたら青函トンネルの着工が遅れたかもしれません。もし、10年程度遅らせる効果があったら、すでに航空機時代に突入したでしょうから、青函トンネルの計画それ自体が影響を受けていたこともありえたかもしれません。またそれがなかったとしても、下北半島が今よりもメジャーな観光地になっていたのではないかと思います。 このほか、今回、薬研森林軌道と下北交通の遺構も訪問することができました。追ってご報告します。
Read more »

Posted in その他, むかし話, 旅行, 研究 | No Comments »

下北半島の鉄道遺構探訪(1)大間線その1

2010年9月13日
By hayashi
下北半島の鉄道遺構探訪(1)大間線その1

9月9日から12日にかけて、東北に行ってきました。早池峰山に登ったあと、下北半島を目指しました。今回の、鉄道関係の主目的は下北半島に散在する鉄道遺構です。 なかでも、もっとも関心があったのは大間線(大間鉄道)の遺構です。本州最北端の大間崎から北海道側の汐首崎までは17キロしかありません。大間崎からは函館山が指呼の間に望めます。このような立地から、本州と北海道の短絡ルートとして注目され、戦前に下北から大畑を経て大間に至る鉄道か計画されました。このうち下北と大畑の間18キロは大畑線として1939年に開業します(1985年下北交通に転換、2001年廃止)。残る大間(奥戸)までの25キロのうち、大畑と桑畑の間は着工されたましたが、結局、戦局の悪化に伴い、1943年に工事が中止になりました。その後、青函トンネルのルートとして検討されたこともあるようですが、結局は未成線として放置され70年近い年月が経っています。。 現在、もっとも目立つ遺構は、下風呂温泉街の中にあるアーチ橋です。戦時中の粗悪な工事で鉄筋ではなく竹筋コンクリートの構造だったといわていて、地元でも長年もてあましていたようですが、2005年に整備されて、現在では貴重な「地域資源」として活用されています。 温泉街の中のアーチ橋は、大変見事に風景に溶け込んでいます。浴衣姿の温泉客が散歩する姿も見られました。 アーチ橋の上には下風呂集落・温泉の歴史的由来や大間線の歴史的経緯を帰した説明板が設置されています。 今回、下風呂温泉で一泊しましたが、ウニやイカなど豊かな海産物の食事も楽しむことができました。   下風呂には、当然といえば当然ですが、駅が設置される予定で、その駅の跡も残されいます。 アーチ橋から30mほど大畑よりの公民館の傍らに、5mほど下の道から線路のレベルに上がる地下道が残っています。これが駅構内の階段になる予定だったようです。   現在では地元の方の通路として使われいますが、下から見上げると、上にホームがあって、もうすぐ列車が来そうな錯覚を感じます。     地図もご参照ください 大きな地図で見る    (続く)   参考文献廃線レポート「大間線」http://yamaiga.com/rail/ooma/main.html「大間鉄道」、宮脇俊三編著(1997)「鉄道廃線跡を歩くIII」pp.42-44, JTB「大間線」、森口誠之著(2001)「鉄道未成線を歩く(国鉄編)」、pp. 66-71. JTB    
Read more »

Posted in その他, むかし話, 旅行, 研究 | No Comments »

カンボジアのSL

2010年8月15日
By hayashi
カンボジアのSL

今年の夏もカンボジアに来ました。保存されているSLです。
Read more »

Posted in その他, 旅行 | No Comments »

A380

2010年7月21日
By 野口真弥
A380

スカイアクセスに乗って成田空港に行ってきたのですが、せっかくなので展望ラウンジに上がりました。 すると、マニアや見送り客以外にも大勢の見物客がいるではないですか。さすが成田空港は違うなと思っていると、遠くにひときわ背の高い飛行機が。 もしやあれがA380というやつか?というわけで、慌てて望遠レンズ(念のため持って行ってよかった)をつけて撮ったのがこれです。浮き上がるのを待っていたら後追いになっちゃいました。 フェンスの穴は携帯電話の女の子にとられてしまったのでF値解放にて。A380が飛び立ったあとは見物客も減りフェンスの穴が確保できたので、しばし世界の飛行機を撮影してきました。   ちなみに、スカイアクセスもマニアの他に見物客多数でした。   ※私は見物客のつもりだったのですが、同行した妻(見物客)によると、「すっかり溶け込んでいて、マニアにしか見えない」とのこと。やはりそうか。認めざるをえません。
Read more »

Tags:
Posted in その他, 旅行 | 3 Comments »

211系の記録(2)

2010年7月8日
By hayashi
211系の記録(2)

211系シリーズの第2回目は戸塚駅、保土ヶ谷駅周辺まで足を伸ばしました。
Read more »

Posted in その他, 写真 | 1 Comment »

これで前が見えるの?

2010年7月8日
By EF510
これで前が見えるの?


Read more »

Posted in その他 | No Comments »

211系の記録(1)

2010年7月6日
By hayashi
211系の記録(1)

まだ日常的に見られる211系を今のうちに記録しておきました。
Read more »

Posted in その他, 写真 | 3 Comments »