Archive for 5月, 2012

中央線の115系を撮る

2012年5月21日
By hayashi
中央線の115系を撮る

北杜市に仕事で行きました。終了後、もうすぐ置き換えが始まるであろう115系の撮影を試みました。昔はほとんど関心がなかった115系ですが、結構絵になることがわかりました。 (1) 長坂ー小淵沢           (2)同上 大滝清水の築堤の上を行きます。             (3)長坂ー小淵沢 上記2枚より1キロほど長坂よりです。           (4)同上 3両編成もいいですね。           (5)小淵沢ー信濃境間 小さな神社の境内からとりました。右端に自分の車が写ってしまいました(^^;)
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フィルムスキャンの顛末(その4、終わり)

2012年5月20日
By murakashi
フィルムスキャンの顛末(その4、終わり)

35mmフィルムは、ストリップ・マウント共にエプソン純正ホルダーでガラス面から3mmの標準位置に置けば、マウントされたフィルムは四隅を水平にホールドされるから問題なく、ストリップフィルムはブローニ判より幅が狭い分ホルダーの押さえが良く効くのでカールを押さえ込んでくれ実用上問題ない(と思う)。カールの酷いのは前述ガラス挟みホルダーで強引に挟み伸ばせばスキャンできる。 さほど酷くはなっていないがビネガーシンドロームが始まったフィルムをスキャンしてみた。 こんなネオパンSSフィルムである。X970のフィルムホルダーでは押さえることは不可能である。           このフィルムを手で開いて(もちろん手袋をつけて)6x6用のガラスで挟みカールが戻らぬよう強引に押さえ込む。このフィルムは反力が強いのでスコッチテープで上2箇所・下1箇所で上下のガラスを固定する。完全に平らには出来ないがレンズの被写界深度がその程度はカバーしてくれるはずである。尚左の写真で前章で述べたように下側のガラスは両面とも平滑な高透過ガラス、フィルムは膜面が下側、上側のガラスが下面(フィルムに接する側)がアンチニュートンリング加工されたANRガラスである。         このフィルムをサンドイッチしたガラスを6x6用に作った手製ホルダーの溝に入れる。ホルダーの一部として黒い薄紙で作った枠がサンドイッチガラスとスキャナーのガラスの間に入るので両者の間にはわずかな隙間が出来、ニュートンリングは発生しない。これをスキャンしたものがこれである。サンドイッチしているとは言っても強い力ではないからよく見るとフィルムは2枚のガラスの間で波打っているのが判ったがスキャン画像には影響ない。   スキャン解像度 壊れ修理不能になったスキャナーの前に同じくニコンの(35mm専用)フィルムスキャナーを使っていた。あるとき最高解像度の2700dpi/8bitでスキャンした画像を某出版社に提供したところ細部が出ないと言われ4000dpi/8bitでやり直してOKとなったことがあって以来、「フィルムの粒子レベルまで出すには4000dpi程度が必要なのだ」と信じている。WEB投稿画像ならここまではもちろん不要であるが、トリミングするなら原画の限度(=粒子レベル)まで上げておくにしくはない。そして、これは近年、メモリ-を2GBにして実現したがスキャン階調をそれまでの8bitから16bitに上げたことにより明るいところから陰のところまでつぶれたと思っていたところにも画像があることが判り、フィルムはこんなに情報量が大きかったのかと見直すようになっていた。 前講釈が長くなったが、前出ピントテストの全画像は,X970は3200dpiの上は4800dpiなのですべて4800でスキャンしている。それなのにフィルム粒子(らしきものも)が判別できない!説明するまでもなくこのスキャンレンズの解像能力が粒子レベルに達していないのである。悔しいがやはりニコンのレンズはすごかった。X970の操作画面にあるアンシャープマスクがデフォルトで「中」の設定にされていた理由もこれで判った。レンズ解像度(不足)をこれでデジタル的に補おうとしているのであろう。サンプル画像のC55のナンバープレートはUSMを効かせていないが全景はUSMを「中」にしてスキャンした画像である。しかし、愚痴っても仕方がない、自分が今使えるのはこのX970しかないし、実用上は(そんな拡大は不要で)十分使える。退色補正の機能も効果ある。昔々のインクジェットプリンター用インクも未だ販売しているエプソンだから「修理部品保存(義務)期間が過ぎたから直せません」とはよもや言うことはあるまいと期待してこれから付き合っていこう。 それにつけても、今回のニコン「製造終了から10年たったので部品が無い」から、と言う言葉には愕然となり腹が立つと言うより身体からへなへなと力が抜けた。私のカメラはニコンでは無いが、何10万もする機械が陳腐化ではない理由で廃却しなければならなくなるのでは、この会社の製品にはもう恐ろしくて手を出せない。古いものでも大事に使う、分野は違うが30年以上前の(イタリア製)圧力鍋の部品を、安くはなかったが、取り寄せ昨年修理したが、このようなことをこの国では期待することが無理な時代が来つつあることを思い知らされた。クールスキャンED! たったの10年でErectile Dysfunction宣告とは! 追記 高画素数デジタルカメラ スキャナーの顛末を書き終えて、気がついたことがある。皆さんは最近のデジタルカメラを使っていてピントが非常に良くなったと感じていないだろうか?35mmフィルムの画面サイズは36x25とすると4000dpiで計算すると約2200万画素となる。これより小さな受光素子サイズにこのような画素数を入れ得たとして果たしてそれに見合うより高解像度のレンズがあるのだろうか?デジタル技術時代といってもレンズはアナログそのもので昔も今も基本は変わらぬはずだ。何故ピントが良くなったと感じるのか?これは「細部までチリチリと細かく輪郭が出ている」ように見える点にあると見る。昔と今もレンズ解像度は大差無い筈だからこれはデジタルカメラ内部で画像を記録する回路中でアンシャープマスク(処理)が働いていると考えられる。生のままでは受光素子の受けた各画像は正直に解像されたままを記録するからシャープなものはシャープに、ダルなものはダルな画像となてしまうから一般受けするようにシャープに見えるようアンシャープマスクをかけておけば「いつもシャープな写真が撮れる良いカメラ」と言うわけだ。覆い焼き・露出変更・褪色補正・色温度変更等々デジタル化に伴う最近の技術変化には目を見張るものがあり、自分もその恩恵にあずかっているが、あくまでもその採否決定権はユーザー側の手にあるべきと思う。
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フィルムスキャンの顛末(その3)

2012年5月16日
By murakashi
フィルムスキャンの顛末(その3)

カールの小さいネガでまず全景。筑豊線山家から冷水峠に向けて登ってくる列車である。 このネガをMFホルダーにセットしスキャナーガラス面からの距離を変えたナンバープレート部分を画像処理は何もしていないすっぴん状態で下に示す。             2.5               2.7               3.0               3.1               3.3               3.5   これより最適な位置は3.3~3.5の付近にあることが判った。ただしMFホルダーでもネガ中央部はコンマ数ミリは垂れており、この拡大部分は中央部に近い位置にあるので実寸は(定量的に計測できないので推測)3.0~3.2ではないかと思う。 ガラス2枚でネガを挟み強制的に平面にするホルダーの製作                                  ニコンスキャナーで重宝したのはカールしたフィルムを2枚のガラスで挟んで平らにするホルダーであった。ブローニ判用だが35mmフィルムも挟めるから酷いカールのものも無理矢理開き挟んでしまえば強制的に平面に出来る。ニコンのホルダーはフイルム平滑面を上にしてセットするからこの平滑面に接するガラス面だけがANR加工されている。 このようなホルダーはエプソンもBetterscanning社も発売していないから自分で作るしかない。 平滑なガラスとフイルム(膜面ではない側)を密着させたとき、実際は完全な平面は実在しないから強く当たるところと弱く当たるところ(実際は微小に離れている)ができる。そのとき、微少な隙間に空気があると光が大きく屈折し強く当たった部分を中心に普通は同心円の図形(等間隔線)が現れる。これをニュートンリングと言う。これ以上説明すると付け焼き刃がばれるので後は省略するが、このニュートンリングも一緒に画像として取り込んでしまうからこの発生防止が必要となる。  フィルムは平滑面と膜面(画像面)があり、ニュートンリングは前者と平滑なガラス面が接するとき発生する。膜面はそもそもが平滑ではないから平滑なガラスと接しても問題は起こらない。ANRガラスとは光学ガラスの片面に微小な傷を付け密着しないようにした細密な磨りガラスである。    ガラス屋などを探した結果、左図の構成のものが作れ、これをスキャナーガラス上に置けば良いことが判った。    ANRガラス:Betterscanning社から購入したもの               高透過ガラス:緑色を帯びていない光学ガラス 厚さ3mm         高透過ガラスはスキャナーガラス上に直置きするとニュートンリングが発生してしまうので0.1~0.2mm程度の黒薄紙で作った枠の上に置くことで焦点合わせとリング防止が出来る。尚この配置にするとスキャンした画像は左右反転しているが、これは画像処理ソフトで反転させてやればよい。上図のANRガラス/フィルム/高透過ガラスの組み合わせを上下反転させる組み合わせはスキャンレンズとフィルムの間にANRガラス(細かいキズ)が入ることになりこれはNGである。    製作したガラス挟み込みホルダーである。ブローニ判用であるがもちろん  35mmストリップフィルムにも使える。 高透過ガラスは枠に入れてあるが上から押さえるANRガラスは外して斜めに、さらにANR面を上にしてある。照明の反射像が高透過ガラスはくっきりとしているのに対しANRガラスは(微細加工されているから)ぼやけているのが判るであろう。   製作ついでに、6x6スライドマウント用ホルダーも作ってしまった。大昔ペーパー車体模型電車の窓をカッターで切り抜いたことを思い出した。マウントの厚みを測ったら約1.3あったのでその中間にフイルムが挟まっているとして寸法を決めた。     模式図     完成姿である。   上に斜めにのせてあるのはマウント押さえである。              上記の素材は、ANRガラスは国内で(必ず存在するはずだが)見つからずBetterscanning社、高透過ガラスは大壁商事(http://www.order-glass.com)  適当厚さのゴム・プラスチック板は東急ハンズから購入した。    
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フィルムスキャンの顛末(その2)

2012年5月15日
By murakashi
フィルムスキャンの顛末(その2)

エプソンの純正ホルダーで、フィルムのたわみがゼロとしても、スキャナーガラス面からフィルムまでの距離が2.0から4.0まで1mm刻みにしか変えられないのが気に入らない。レンズの被写界深度があるにせよ一寸荒すぎないか?中間にベストポイントがあるのではないか? そこでネットで知ったアメリカのサードパーティーが売っているGT-X970用MF フィルムホルダーを購入し自分のスキャナーの焦点はスキャナーのガラス面上何mmのところにあるのか確認してみることにした。 ホームページのURLはhttp://www.betterscanning.com このホルダーは、右の写真では1列しか写っていないが実際は2列ある枠にフィルムを落とし込み  左の写真にある”Tバー”と称するプラスチック製の小片を画面枠にあわせてはめ込み、そのときフィルムの垂れを押し上げながらはめ込めば、フィルムは小片と枠の間に密に挟まれ垂れを最小に出来る、というアイデアで設計されている。 下にTバーの模式図を示す。              そして、これがMFホルダーのセールスポイントである。スキャナーガラス面から フィルムまで距離を連続で2.5から3.5までプラスチックねじで調整できる。具体的には、ピッチ0.8mmのねじが使われているので、「ねじが全部引っ込んでいるとき2.5」ねじを90度時計方向に回すたびにo.2づつ距離が増す。度数は目分量だが90度の半分45度なら0.1mm上下出来ることになる。         Tバーを枠にはめ込むとき摩擦による抵抗力得るため枠をすこし押し広げるので右写真のようにフィルムがなくても相対する位置にバランス用のTバーをはめる必要がある。     フィルムは枠にある程度の力で押さえれば良いのであるから、それならば、ということでこのサードパーティーはTバーの代わりにANRガラス(アンチニュートンリング)もオプションで売っていたのでこれも購入してみた。Tバーより簡単である。左にその写真を示す。ガラスは判りやすいようにずらして撮影しているが正しくは枠内に落とし込む。下に模式図を示す。                             アンチニュートンリングガラスとは、ガラス面にミクロの凹凸を加工したもので、ニコンスキャナーのオプションでブローニ判用ホルダーとして買い重宝していたので今回も買ってみたのである。     これで準備が整った。スキャナーガラス上面からフイルムまでの距離を変化させてピントの変化具合を見てみよう。          
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フィルムスキャンの顛末(その1)

2012年5月15日
By murakashi
フィルムスキャンの顛末(その1)

今年の1月、長年働いてきたニコンスーパークールスキャン8000EDが突然壊れてしまった。部品が無く修理不能なので、エプソンGT-X970を使うことになった。ご存知のようにGT-X970はフラットベッドスキャナーである。使用上のKHを先輩に聞きながら稼働させたのでその顛末を述べたい。但し、意識して嘘は述べないがどうも個々の機械によって数値上の差が有るような気もするので、100%正確な記事としては捉えないで欲しい。 GT-X970はフラットベッドだからフィルムも反射式(光源から原稿に光を当て、その反射画像を光源と同じ側においたセンサーで読み取る)で・・・、うまく行くのだろうかと不安だった。しかし実際はフイルムスキャンのときは上に光源があり透過光を下側のセンサーで受ける方式で先ず一安心。 センサーから原稿までの距離は、ニコンスキャナーは自動焦点でピント合わせの心配はなかったが、GT-X970の操作画面にはそのようなキーが無い。ネットで調べると本来の反射光式のコピーのときはスキャナー上面ガラス上に焦点があり、フィルムスキャンのときは付属専用ホルダーの厚みを考慮して上面ガラス上(約)3mmに焦点があることが判った。”約”と言ったのはフィルムはカールしていたり、自らの重みで垂れたりするのでレンズの被写界深度でカバーしなければならないからである。 取りあえずブローニ判フィルムのスキャンをするのでエプソン純正ホルダーにフィルムをセットする。     これはフィルムをホルダーに置いた写真であるが、元のフィルムは膜面(画像側)を内側としてややカールしていたので、膜面を下にしておいてみた。しかしフイルムは自らの重量がカールに勝りこれも下に垂れる。                                                                                           左は付属フィルム押さえで左右を押さえ込んだときの写真である。垂れ下がりは少し改善される。模式画を下に示す。フィルム支え面とガラス面の距離2.0, 3.0, 4.0とあるのは、この純正ホルダーは調整によりガラス面との距離を選べる構造になっていることを示している。デフォルトは3.0である。                                                                                                                                         これでスキャンしてみた。結果は悪くなかったが、一寸不安が残る。フィルム垂れ下がりの影響はないのか?そもそもこれがこのスキャナーで得られるベストなのか?自分が納得できるところまでこの目で確認しておきたい。                
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