今年の1月、長年働いてきたニコンスーパークールスキャン8000EDが突然壊れてしまった。部品が無く修理不能なので、エプソンGT-X970を使うことになった。ご存知のようにGT-X970はフラットベッドスキャナーである。使用上のKHを先輩に聞きながら稼働させたのでその顛末を述べたい。但し、意識して嘘は述べないがどうも個々の機械によって数値上の差が有るような気もするので、100%正確な記事としては捉えないで欲しい。 GT-X970はフラットベッドだからフィルムも反射式(光源から原稿に光を当て、その反射画像を光源と同じ側においたセンサーで読み取る)で・・・、うまく行くのだろうかと不安だった。しかし実際はフイルムスキャンのときは上に光源があり透過光を下側のセンサーで受ける方式で先ず一安心。 センサーから原稿までの距離は、ニコンスキャナーは自動焦点でピント合わせの心配はなかったが、GT-X970の操作画面にはそのようなキーが無い。ネットで調べると本来の反射光式のコピーのときはスキャナー上面ガラス上に焦点があり、フィルムスキャンのときは付属専用ホルダーの厚みを考慮して上面ガラス上(約)3mmに焦点があることが判った。”約”と言ったのはフィルムはカールしていたり、自らの重みで垂れたりするのでレンズの被写界深度でカバーしなければならないからである。 取りあえずブローニ判フィルムのスキャンをするのでエプソン純正ホルダーにフィルムをセットする。 これはフィルムをホルダーに置いた写真であるが、元のフィルムは膜面(画像側)を内側としてややカールしていたので、膜面を下にしておいてみた。しかしフイルムは自らの重量がカールに勝りこれも下に垂れる。 左は付属フィルム押さえで左右を押さえ込んだときの写真である。垂れ下がりは少し改善される。模式画を下に示す。フィルム支え面とガラス面の距離2.0, 3.0, 4.0とあるのは、この純正ホルダーは調整によりガラス面との距離を選べる構造になっていることを示している。デフォルトは3.0である。 これでスキャンしてみた。結果は悪くなかったが、一寸不安が残る。フィルム垂れ下がりの影響はないのか?そもそもこれがこのスキャナーで得られるベストなのか?自分が納得できるところまでこの目で確認しておきたい。
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