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マレー半島縦断の旅(その3)

2011年11月28日
By murakashi
マレー半島縦断の旅(その3)

8月15日、今日乗る列車は昨夜2250にHua Lamphongを出た夜行列車です。予定ではSurat Thani0820でどうせ遅れるのではないかと踏んだのですが万に一(?)という懸念と、この駅からはローカル支線が分岐していてその列車が居るはずと7時にホテルを出ました。ホテルには電話があるのでタクシーを簡単に呼べ、渋滞もなく10分強で駅に到着しました。 7時半頃約1時間遅れでHua Lamphongを急行が到着しました。中線に待機中の車両はここ始発で枝線に入って行くローカル列車です。 この急行が出た後、驚いたことには今日乗る41列車が定時で入ってきました。しかし時刻表を見るとこの列車はここまで出発から約9時間半たっています。昨日乗った43列車は10時間(1時間半遅れ)で来ましたからたいした違いは無いことがわかり一寸拍子抜けです。 到着の列車は堂々の5両編成。しかし後部2両はここで切り離してここから終点のYalaまで3両で走ります。これでこの列車が定時で来た理由(多分相当な定時確保の努力を払って)が判りました。今朝、駅には昨日乗ってきた2両のDCが居ません。朝までの間に上り列車となって発って行ったのです。ここからYalaまで走る3両はYalaですぐ折り返し20時過ぎにこの駅に戻ってきますのでそれに併結したのです。では、今切り離した2両は?というとこれは2両だけで1040発上りでHua Lamphongへ戻って行くのです。    ですからこれから乗る41列車は下りですが遅れるとそれに関連する上り列車も大きな影響を受けてしまうので定時確保、と言うわけです。 車内風景です。Surat Thaniまで夜行列車だったのでブランケット代わりのシーツを畳んでいました。このあと前日と同じく軽食が出ました。    トイレの写真です。大の方は、これどっち向いて用を足すのでしょう?左の方に写っているホースは皆さんご存じ水洗用です。それにしても狭いです。             今回の旅行は、始めはこの列車で終着駅のYalaまで行き後続のローカルに乗り継ぎ国境のSungai Kolok駅迄行き国境を歩いて越えマレーシア入りし・・・・・と考えたのですが、バンコクに居る友人からイスラム圏分離派のテロ活動が活発だからやめとけと諫められHat Yaiで泊まり西回りにしました。只、この列車はYalaで30分で折り返すのでそこまで乗ってみようと切符はHat YaiではなくYala迄購入していました。ところがHat Yaiの構内のたたずまいが魅力的なので急遽途中下車し、荷物はホテルに預けカメラだけもって写真撮影です。 ここは大きなジャンクションですから構内にはDC,DL給油に備えた設備があり、それも数年前に爆破された前歴もありHua Lamphongのようにどこからでも構内に入り込めるようないい加減な様子ではありません。構内要所には武装兵士が居て挙動不審者に目を光らせています。ここはこそこそせずカメラも露出しガキ鉄よろしく行動していれば、まさかズドンと撃たれることはあるまいと堂々と動き回ることにしました。 Hat Yaiは駅前が繁華街でホテルをそこに予約しました。荷物を置き、歩いて線路端に行けるというのは安心です。静態保存のスリムなパシフィックがありました。3シリンダー、ベーカーカップラー付きです。 上り列車の出発、こちら側には構内をまたぐ自動車道路があります。 柵の外からなら警笛鳴らされずに写真撮れそうです。 機関車の後ろに低いながらもモスクが見えます。 駅の方角を眺めるとこんな角度になります。40分遅れの上りローカルです。 駅の下り側(南側)にはやはり広いヤードをまたぐ跨線橋があります。こちらは両端が階段の歩行者専用です。右前方に廃車DLがごろごろしていました。   東回り線下りYala行き定刻1451発のローカル列車が発車して行きます。約40分遅れていますが、もう遅ればかりで時刻表でのチェックが面倒になってきました。列車はこの先左へ大きくカーブし直線の西線から離れて行きます。 突如襲ったスコールの中Hat Yai始発の西線Central Kuala Lumpur行き953列車が定時(!)で発車して行きました。この列車はマレー鉄道から乗り入れてきた列車の戻りでButterworthは経由しないでKuala Lumpurに早朝着く座席寝台急行でマレーシアに入ると列車番号は21となります。 1615にSurat Thaniからここまで乗ってきたDC特急がYalaで折り返し戻ってきました。予想通り定時です! Hat Yaiはいわゆる深南部(タイのイスラム圏です)の入り口であり、近年町中で自動車が爆破されたこともあるので、夜食事の外出にはカメラも持たず目立たぬ服装で出かけました。この日は未だラマダン中でもありビールは諦めるつもりでしたが案ずるより易く、華人の食堂でありつけました。 もう一つ、今度の行程で明日8月16日のHat YaiからButterworthまでの切符が購入出来ていません。Hua Lamphongの窓口ではHat Yaiで買えと言われ、この日買おうと窓口で言ったら当日朝6時に発売ということで本当に買えるのか不安です。NET情報では16日乗車予定の35列車は一応は特急ですが、Hat Yaiで編成の殆どは切り離され2等寝台車2両だけが国境を越えてButterworthまで行くとあります。もし買えなかったらどうしよう?と言うわけでホテルで訊いてバス切符売り場へ行きました。バスは0900,1200,1500の3本あると言うことで先ず安心、列車に乗れなければここに来てバスの切符を買えばよいわけです、3本あればどれかには乗れるでしょう。と一安心して回りを見渡すと、この売り場の隣はその名もPink Hotel(中国語英語併記でした)Turkish bath、こんなところで語意が日本を源とする熟語に会うとは思っても居ませんでしたが、とにかく扇情的語句と写真のオンパレード。当会で高名なH氏やA氏なら列車をバスに変更して沈没だなとにやりとしつつ、朝6時前から駅窓口に並んで列車切符をゲットしなければならぬのでホテルに戻ったのであります。
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