かねてよりタイはバンコクからシンガポールまで鉄道の旅をしてみたいと思っていました。今年の7月にはシンガポールの終着駅が由緒あるTanjung Pagarからコーズウェイを渡ってすぐのWoodlandsになってしまい、タイのほうも数年後にはこれも由緒あるHua Lamphongは近郊列車のみの発着となり長距離列車は北方のBang Sue Junctionに発着が変わるとタイ国鉄のホームページに発表されていますので、これは早く行かねばとこの8月に決行しました。しかし都合あって今回はマレーシアのKuala Lumpur(Sentral)までです。Sentralと断ったのはこれも由緒あるクアラルンプール駅は既に列車通過駅になってしまっているからです。 これから乗るタイ国鉄の南線はバンコク発で国境を越えてマレーシアに入るのは西線(本線?)がたったの1本、途中というより国境に近いHat Yaiから別れ深南部の国境の終点駅Sungai Kolok迄行く東線が2本、但し東線終点駅へはローカルに乗り継げば他に2本連絡出来る列車があるので合計4本となり便利です。その上国境は徒歩で越えなければなりませんが連絡するマレーシア側は別名ジャングルトレインと言われる象をはねたとかのニュースもある線で、当然この東線を通ってみようと考えました。しかしタイ国鉄のホームページを読んで行くと列車が深南部イスラム分離派に襲撃されるので武装兵を警乗させているなどとあり,まだ命が惜しいので残念ですながら今回はパスです。 旅行するに辺り、この1本しかないHua Lamphong発Butterworth(マレーシア)行きに乗るのが常道らしいですがこれは出発が1445で大半の行程は夜行となり景色を楽しめません。更にマレーシア内に入っても恐ろしく連絡が悪くKuala Lumpurまでも夜行となってしまいます。で、時刻表と首っ引き検討の結果下記の予定を組みました 8月14日 Hua Lamphon(Bangkok) 0805発SPDRC43列車 Surat Thani1630着、この列車の終点です。635Km、SPDRCとはディーゼルカー特急のことです。2等モノクラスで578バーツ。尚タイ国鉄は3クラス制です。 8月15日 Surat Thani0820発SPDRC41列車 Hat Yai1227着、Bangkok発Yala行き列車です。294Km、当初Yala迄行って折り返すつもりでしたのでYala迄2等454バーツ。 8月16日 Hat Yai0657発SP35列車 Butterworth1351着、Bangkok発で只1本国境を越える列車です。215Km2等332バーツ、SPとは特急のことです。 8月17日 Butterworth0800発1列車(通称Express Rakayat)Sentral Kuala Lumpur1404着 列車番号の「1」から判るとおりマレーシア北部の大都市ButterworthからSingaporeまで、残念ながらこのとき既にWoodlandsが終点になってしまっていましたが、行く看板列車です。距離不明、1等で67リンギット、尚マレー鉄道は2クラス制です。 それでは順を追って様子をご覧下さい。 8月13日にバンコク入りしました。ネットで駅付近の地図をチェックし、ツインタワーホテルの高層階に泊まれば駅を見下ろせるのではないか、と見当を付けて泊まったのですがこれは外れ。陽も未だ高かったので駅へ向かって構内を隔てる塀に沿って歩き出すとすぐ通用門(職員だけでなく、駅を突っ切り、先の操車場も突っ切りその先の民家の住人も通る)がありそこからホームの外れに出られました。到着、出発、入れ換えと取っ替え引っ替えDLとDCが行き交います。 後ろのビルはホテルではありません。でも徒歩10分足らずで(通用門からですが)ここに立てば、こんな列車、これは近郊ローカルですが、 が出入りするのですから応えられません。 通用門からはこんな礼拝所も見えました。祭ってあるのはC56です。 構内を駅本屋の方に歩いて行ってみました。夕日のさす駅構内です。終端ホームには発車待ちのチェンマイ行1、2等寝台座席特急がいて前景には豪華な蘭の花、というこの光景が数年後には見られなくなるとは全くもって残念です。 8月14日 朝食を摂る必要もあり早朝にチェックアウトして駅へ向かいました。...
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