フィルムスキャンの顛末(補遣)

2012年11月11日
By murakashi

1) X970にはブローニサイズ(幅6Cm)まではフィルムホルダーが付属しているがそれ以上のサイズはスキャナー本体のガラス面にフィルムを直置きでスキャンすると取扱説明書に書いてある。そういえばフィルムスキャンの設定画面で「ホルダーを使うか否か?」を聞いてくる。WEB上で調べるとどうやらフィルムを本体ガラス面に直接おく場合とホルダーを使う場合の二つ焦点距離を選べることが判った。自分はブローニフィルムまでしか使ってなかったのでホルダーを使えば良いので関係ないが、大判フィルムを直置きするとき当然フィルムは平らではないからべこべこしてピントが気になるユーザーが居て、その解決策として無反射ガラスを上から乗せ云々という書き込みがあった。

無反射ガラスというのはANRガラスのことだろうとは判ったが大きなサイズのものは簡単には手に入らないだろうと思っていた。実際ANRガラスを神田界隈の理科ガラス店を探しても扱っている店が無くアメリカからNET購入せざるを得なかったのであるから。それがひょんなことからヨドバシカメラで売っていることを知り、物珍しさもあって1枚購入してみた。サイズはスキャン可能枠に入る最大の六つ切りである。目的は35mmストリップフィルム用ホルダーは6コマのストリップが4本しか入らずフィルム直置きならもっと入るだろうと考えて。

 六切りサイズが大判フィルム用枠にぴったり入る。

フィルムを2本のせたところ

モニター画面はこのようになる。バックはX970のおまけでついてきたフォトショップエレメント。

この画面でスキャンする画面を枠取り(トリミング)して選ぶ。

 実用上は5本乗せるのが限度

 

この無反射ガラスは両面が加工されており、これは光源側におかれるので問題ないが上の写真から判るようにガラス断面がやや緑色を帯びている(無色ではない)のでカラー写真に使うのは一寸抵抗有るかもしれない。しかしカールの激しいふぃるむはこのガラス自重だけでは押さえ込みは出来ないが軽いそりなら抑えてくれるので役に立ちそうである。

(2)オレンジベースではないカラーネガフィルムスキャンについて                                        

カラーネガフィルムは昭和40年代になるとさくらもフジもコダックが初めて採用したフィルムベースがオレンジ色のいわゆるオレンジベースに転換してしまった。X970もオレンジベースのフィルムが唯一ネガカラーであるとの前提でスキャンソフトを作っている(としか思えない)。オレンジベースフィルムなら発色や退色補正処理が正常に行われる。

ところが昭和30年代は国産カラーネガフィルムと言えばすべて透明ベースだった。自分もアグファCN-17で何本か撮っていて、更に昔のさくらやフジ果てはオリエンタルなどありこれでは困ってしまう。

 原版はフジカーラー35mmネガ、透明ベースである。三品さんの作品である。通常のメニューでスキャンしたところ。

 トリミングして(余分な枠を落とし)露出補正(フォトショップエレメントお任せ)

 

カラー補正(自動補正、フォトショップエレメントお任せ)               これは酷い、オレンジ系統のフィルターをかければ良いのだろうが面倒至極、勿論スキャンの時に退色補正にはチェック入れてあるがこれでは使い物にならない。

そこで試行錯誤、と言うより考えられることを手当たり次第試してみてやっと解決を見た。

 原版をカラーポジとしてスキャン、このように補色の原版通りの色の画像が出来る(上と同じように大きめのサイズでスキャンしたものをトリミングしている)

自動レベル調整(自動露出補正、フォトショップエレメントお任せ)          

 メリハリがついた。

 

階調の反転(フォトショップエレメントではフィルター、色調補正、階調の反転)

 ここまで来れば後は微調整で仕上げられる。尚この画像は退色も殆ど感じられずなにもしていないが、スキャンの時に退色補正にチェックを入れておくとやや各色が濃くなるような傾向であった。 ともかくEPSONのサービスセンターでも回答を得られなかった透明ベースのカラーネガフィルムはこの方法で画像デジタル化することが判った。 

 

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