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石巻付近の復旧状況

2011年9月3日
By hayashi
石巻付近の復旧状況

8月24日から31日まで、東松島市および石巻市へ復興のお手伝いで行っていました。途中、8月28日の日曜日は活動が休みとなりましたので、石巻周辺の鉄道の復旧状況を見るチャンスがありました。 まず、仙石線ですが、7月に石巻と矢本の間が復旧しました。しかし、電気施設が復旧していないので、DCによる運行です。キハ110型の4連が日中はほぼ1時間間隔でピストン輸送しています。1編成しかないので、途中での交換はありません。また、列車のトイレは閉鎖され使用不可能でした。給水設備がないためということらしいです。 石巻駅には205系が止められたままになっています。この電車は停車中に津波にあい、床下機器が浸水したものです。電化設備を含めた復旧は、現在不通になっている高城町ー矢本間の地域全体の復旧、復興計画をまたなければならず、まだ時間がかかりそうです。   右は矢本に到着した石巻線の「電車」です。ここから、松島海岸までは代行バスによる運行となります。代行バスは鉄道の代替という位置づけなので鉄道の切符でそのまま乗れます。石巻駅でSUICAで入場した場合には、そのままバスに乗り込みます。   矢本から松島海岸までの代行バスです。仙台ー石巻の直通需要は高速バスが吸収していて、途中駅の利用が中心のようでした。道路の制限速度40キロを超えることはなく、また各停留所で十分な余裕をとっているので、かなりゆっくりに感じます。松島海岸での乗り継ぎで、石巻ー仙台間は2時間弱かかっていました。 石巻駅自体はほぼ災害前の姿に復興していますが、駅前商店街は、営業再開している店は少なく、経済的な意味での復興はまだこれからです。中心部は地盤沈下があり、都市計画としてどのように復興していくかは難しい問題です。   気仙沼線で現在運行の終点になっている柳津へも行ってみました。石巻からは距離的には遠くない場所です。震災前から、仙台と気仙沼を結ぶ交通はバスが主体でした。老朽化したDCがのんびり走る味は捨てがたいですが、三陸道など道路の整備が進む中で、鉄道が今後どのような役割を果たすのか、難しい問題です。
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