Archive for 11月 12th, 2010

岩泉線は再起できるか?

2010年11月12日
By hayashi
岩泉線は再起できるか?

今年9月の東北旅行では、下北半島に行く前に、早池峰山へ登り岩泉線も乗りつぶすという意欲的な計画だったのですが、7月に発生した水害で岩泉線が不通になってしまい、運休中の路線探訪になってしまいました。 鉄道と同様、車でもルートは同じで茂市で国道106号線から分岐します。国道106号線は大変立派な国道で特急バスも走っていて、盛岡・宮古のメインルートです。山田線が並行しているのですが、本数が極端に少なく、まったく使い物になりません。 その山田線の茂市から更に細々と山中に入っていくのが岩泉線です。写真は岩手和井内駅です。かっては区間開業の終点で、全通後も折り返し列車があったようです。ここまでは、国道340号線が2車線できちんと整備されており、茂市からは十数分で到着できます。一日数本ですが宮古方面へのバスも運転されています。 この岩手和井内駅から、国道は急に狭くなります。押角ー岩手大川間の国道は急峻な山道で、この区間の道路整備が進んでいないことが岩泉線を今日まで生き延びさせたわけですが、実際にこの峠道を走って見ると、押角ー岩手大川間で出会った対向車は1台だけでした。そもそも茂市から岩手大川、岩泉というルートに沿った旅客流動があるとはとても思えません。盛岡から岩泉までは国道455号線が茂市経由のルートの半分くらいの距離で結んでいます。また宮古から岩泉というトラフィックが仮にあったとても、小本経由のほうがはるかに容易です。現在代行バスが運転されていますが、バスと言っても「ジャンボタクシー」です。その程度の輸送力しか必要がないということです。 岩泉線は1972年に全通しました。1960年後半から70年代前半にかけては、さまざまな批判を浴びながらも、赤字ローカル線が次々に開業した時代でした。白糠線、美幸線、能登線、神岡線・・・これらの多くは高度成長期の右肩上がりの需要予測で作られ、そして想定されていた役割を果たすことなく、多くがすでに鬼籍に入りました。  岩泉線は本来、小本まで完成して機能を発揮するはずだったという説明もあるのだとは思いますが、上記のように盛岡ー岩泉ー小本ー宮古というルートで国道が整備されており岩泉線の出る幕はなさそうです。 JR東日本屈指の閑散線、赤字線というイメージをもって終点の岩泉に行くと裏切られます。駅舎は立派で大きく、駅前も整備されています。岩泉は龍泉洞というメジャーな観光地を抱える町で、決して寂れた感じのするところではありません。 ローカル線が好きな私としては岩泉線の復活を望みたいです。これが、最も早い「廃線跡めぐり」にならないこと祈るばかりですが、岩泉線が復活するのはどう考えてもきわめて厳しいものがあります。 2010年9月10日訪問  
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紅葉の只見線

2010年11月12日
By 野口真弥
紅葉の只見線

只見線に行ってきました。 紅葉も天気も最高でしたが、何しろ只見線は本数が少ないうえに、山間を走るので日の短いこの時期は撮影可能列車が非常に少ないのが難点です。それでも一つの列車を何回も追いかければ、撮影ポイント数はまぁまぁです。 この列車を第一只見川(会津桧原〜会津西方)で撮影後にこのポイントまで先行した時には、有名なコンクリート橋に日が当たっていたのですが、その数分後に列車が来た時にはこんなに影が・・・ これでも15時06分の撮影です。     ※言うまでもないですが、無理な追いかけは禁物です。追い付けたらラッキーくらいの気持ちでドライブしましょう。
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